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  • 2016/10/19(水) 23:17:21.49
香川真司がアウェーのチャンピオンズリーグ(CL)スポルティング戦にフル出場した。今季の公式戦でフル出場は3度目。ブンデス7試合、ドイツ杯1試合、CL2試合を経て、11試合ぶりのことだった。ここ3試合勝利のなかったドルトムントも、1−2で4試合ぶりに勝利を収め、香川はさすがに安堵の表情を浮かべた。

「勝てたから、厳しい試合でしたけど、まあよかったです。流れ的にも勝ち切れてなかったので、何よりも勝てたことがよかったです。アウェーでの勝ち点3は大きいのかなと思っています」

 勝っている時はあまりメンバーをいじらない今季のトーマス・トゥヘル監督。自分が出た試合で勝ったということも大きい。ゴンサロ・カストロ、ラファエル・ゲレイロが負傷中の今は、香川の状態がどうであれチャンスは回ってくる。その間に立ち位置を確立しておく必要がある。

 そんな香川は久々のCLを冷静に振り返った。

「特別何かに浸るわけではないです。ただ、こうやってケガ人も出ている中で、やはり求められるものは結果。自分自身もそれ(ゴール)を求めていたので残念ですけど、やり続けていくしかないです。最後の局面でどうやってシュートに持ち込むかという意味では、あらためて課題も生まれた。それをまた修正して、本当に地道にやっていくしかない」

 香川に現在与えられているのはインサイドハーフと呼ばれるポジション。マリオ・ゲッツェが左に入り、右の香川とコンビを組む。ボランチのユリアン・ヴァイグルの前、CFのオーバメヤンの後ろに位置で、両サイドや前線にパスを供給しながら、自分もゴール前に飛び込むことが求められる。

 それに加えてトゥヘルからの指示は「ボランチから離れずにボールを受けろ」と、全体のバランスを崩すことなく攻撃を組み立てることを求められているのだという。香川にとって現在のこのポジションには2つの難しさがある。

「右のインサイドハーフは右利きの僕としては難しい。あとはずっとボランチの横で受けろと言われているので、ゲッツェとも『難しい』と話をしている。だからこそお互いにフォローし合って、サポートや距離感を意識して、時にはポジションチェンジを入れながらやっていこうとは言っている。

彼とは以前からやっているし、もともとそういうスタイルでクロップの時もやっていた。コンビネーションから攻撃を組み立てるという共通するところがあるので、もっと深めていければいいかなと」

 ドルトムントのウスマン・デンベレ、クリスティアン・プリシッチ、オーバメヤンといった高速選手たちは、どうしても自分のスピードで攻撃を成立させようとする。彼らをどう使うか、さらに香川自身も生きるためにどうすべきかは、悩ましい問題だ。彼らのスピードを殺してはいけないし、かといって個の力に頼るだけの攻撃になってはならない。

「自分は左の方が慣れているのかな。だけどチーム状況も含めて、与えられたところでやることが求められているし、そこで(課された仕事を)やりきれたら、またひとつ乗り越えられるのかな、と」

 このポジションでまず、周囲の信頼を得ていくしかない。だがこの日の香川のプレーの印象は、上々だったとは言い難い。単純なボールタッチのミスや、味方にパスを出す位置やパススピードの不一致、仕掛けても相手を抜けずに下げるシーンなどが頻発。公式データによればパスは42本で88パーセントを成功させてはいるが、いい時のミスの少ない香川のイメージからは程遠かった。

それでも先週末のヘルタ戦に比べればスムーズさは増しており、試合に出続けることの重要性があらためて感じられた。

 若手や新加入選手の活躍による大量得点の勝利などでぼやけているが、ドルトムントはブンデスでは現在まで4勝1分2敗で5位に沈んでいる。香川にとってはポジション奪取のチャンスがある流れの中で先発の機会が訪れている。今こそポジションの奪い時なのである。

 週末のインゴルシュタット戦に続いて、来週もミッドウィークにはドイツ杯が行なわれる。連戦の中でしっかりと立場を確立したいものだ。

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/wfootball/2016/10/19/_clcl11_cl_cf/index_4.php

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