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  • 2016/10/20(木) 02:26:58.82
『シン・ゴジラ』のアメリカの反応は? [2016年10月19日]
http://www.cinematoday.jp/page/N0086507

 NYFCO(ニューヨーク・オンライン映画批評家協会)に属する批評家ジェラルド・ライト氏は
「(1954年製作の)オリジナル映画はクラシック作品で、決して複製できない完成された傑作。
そして現代を描いた今作は、オリジナルに匹敵するほど楽しめた。僕はゴジラが叫ぶシーン
を待ち焦がれていた。ゴジラの体内の原子炉状の器官から活動エネルギーを得たり、
適応進化するのも面白いと思った。(ベトナム)戦争を体験した僕は、(第2次世界大戦中の)
広島の原爆投下後の映像は神経質になった。多くの人が亡くなったからね。だから今作が
オリジナルの作品だけでなく、戦争の歴史にも人々を回帰させることになるだろう」と語った。

 クール・マガジンのエンターテインメント記者ジョセフ・リード氏は「僕が驚かされたのは、
日本政府を解体していく設定とアメリカを含めた海外との外交だった。それぞれの分野で
物事が決断されていく中で、ある人は(昇進の)野望を持って行動していたり、ある人は
単に問題解決のために動いていたりする。他国を通した外交での官僚政治なども目についた。
それらは、すべて興味深いストーリー構成だ。(東日本大震災後の)福島の問題は、
今でも続いている。もちろん、みんながこの世界に生きていて誰もが助け合うべきだが、
今作を観ると、いつもアメリカが先頭に立って指示を下すのは良くないとも思えた」と明かした。

 映画『喰らう家』(日本劇場未公開)を手掛けたテッド・ゲイガン監督は「最初グロテスクな
デザインのゴジラが進化していくのには驚いた。サウンドトラックやタイトルの文字が、
オリジナルの『ゴジラ』と同様なのは、往年のファンを喜ばせるものだ。日本独自の力に
焦点を当てながらも、海外諸国と団結して取り組むポジティブなメッセージも良かった」
と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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