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  • 2016/10/19(水) 13:43:20.23
やはり、大迫も今季の好調はチームメイトからボールを預けてもらえるようになったことが大きいと感じているようだ。
確かに、大迫は以前から相手のマークを外してボールを受けようとするプレーを常に繰り返していたし、実際にフリーになってボールさえ来れば…というシーンも多かった。

ただ、なかなか味方からボールが出てこないため、結果に繋がらなかったのだ。問題はチームメイトからの信頼と理解の不足。
大迫も以前からボールを要求してこなかったわけではない。むしろ、加入当初からチームメイトに要求する姿が印象的だった。

「やっぱりそこ(チームメイトから信頼してもらってボールを集めること)は難しいんじゃないですか?
日本人にとっては。やっぱり(早く)結果を出せばよかったと思っているし、そういうもんじゃないですかね」

そんなときでも大迫は変わらずにボールを引き出す動きを続けてきた。だから、いざボールを預けてもらえるようになったいま、その力を発揮できているのも納得だ。

■バイエルン相手にも通用した大迫の「基本」

大迫が絶えず相手のマークを剥がしてボールを引き出せるのにも理由がある。
バイエルン戦でも、いつもは鋭い読みで相手FWが触る前にボールをカットしてしまうフンメルスやハビ・マルティネスが、大迫にタイミングを外されてキープを許してしまった。
それは大迫がFWとしての基本的な動きを常にやり続けているからだ。

「ドイツでは足元で受けるよりウラを最初に狙わないと怖さが出ないというか、迫力は出ないイメージはあるかな。まずウラを狙うことが一番。
そこでウラを狙い続けたら足元が空いてくるから足元で受けられる。そこは得意だからできる。まずは勢いをもってウラを狙うことを考えていますね。
基本的なことだけど、しっかりしているチームこそ基本的なことが一番効いてくるので」

一見すると単純に下がってボールを受けに行っているように見える大迫だが、実はその前のアクションで相手DFのウラを狙っている。
背後を突かれれば大ピンチになりかねないDFの重心は後ろに掛かり、その瞬間に下がってボールを受けに行く大迫を捕まえることはできない。
まずはウラ、ダメなら足元。FWなら誰もが知っているような基本的な動きを、トップレベルでも高い質でやり続けているからこそ大迫はバイエルンを相手にボールを引き出すことができているのだ。

このところはボールを受けたら積極的にシュートを打っている大迫だが、それは単に自信が出て思い切りが良くなってきたからではないという。

「やっぱり試合になったらまずシュートを打とうとは思っているんで。遠くてもいいし、近くてもいい。打つことでDFの寄せが変わってくるのは確かだから。
打ち続けたら寄せてくるから、そしたらかわせる。僕の中ではシュートを打つことでいい好循環になる。それは鹿島の時から少なからず感覚的にあるので」

ボールを持ったらまずシュート、ダメならドリブルやパス。これも言ってしまえば当たり前のことだ。だが、トップレベルで当たり前のことを当たり前にやり続けるのは簡単ではない。それができているからこそ、いま大迫は結果を残せている。

つづく

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