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  • 2013/12/23(月) 15:06:05.78
ちょっとだけ余談をしてみるよw

中期朝鮮語に関しては、母音体系はきれいな「2×4−1=7」なんだよね。
体系自体は非常にクリアで、これ自体に、二次的移入だの何だのという議論は、ほぼ挟めない。
問題は、母音の具体的音価が、人間の舌の動きとして、母音調和の体を為さないこと。
ここから、文字化以前の朝鮮語における(高麗?)母音遷移説が唱えられている。

「2×4(4母音の2倍)」というのは、
トルコ語をはじめとして、ユーラシア東部由来の母音の一つのひな型。
母音調和の議論を踏まえれば、これはつまり「母音は『4つ』」ということで、
母音4つというのは、ウラル・アルタイ・オーストロネシアと、ユーラシア東半分のかなりの言語において
語族を跨いで、どこか言語連合的に、「原始的な形」として広がっている。

母音は5つが安定というのは、本当は、インド・ヨーロッパ語族における「広域的な常識」で、
今の、カオスのような母音をもつ英語仏語などでも、ベースには5母音がある。
印欧祖語というより、ある程度分化した印欧語が、古い時期に基礎母音を3または5ベースで鉄板化した。
大野ですら、西欧由来の「印欧語ローカルの常識」に騙されていたのかもしれない。
というより、日本における5母音発想の原典は、サンスクリットの文字表だから、
日本人は、千年来、「印欧語の基本5母音神話」に、延々と騙され続け、
5母音カルトを、今もなお崇拝し続けているのかもしれない。

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