上代特殊仮名遣い 二音目 [sc](★0)
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- 1
- 2012/06/23(土) 20:31:32.19
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前スレ:上代特殊仮名遣い
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1305988303/
立てた
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- 410
- 2013/10/01(火) 07:04:16.72
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>>400-402
言語学的な根拠もあるよ
地名により復元される形態素の中で後の朝鮮語に明らかに繋がるものが結構ある。
また、吏読では助詞や動詞語尾などが新羅語の漢字表記で書かれるが、
これが中期朝鮮語のものとかなり一致することからも、言語的に新羅語が中期朝鮮語に繋がることは明らか。
ウィキペにある例を示すと
新羅語 中期朝鮮語
・格語尾
主格 伊・是 -i
属格 衣・矣 -ʌi/-ɯi
叱 -s
対格 乙 -r, -rʌr / -rɯr, -ʌr / -ɯr
処格 中・良中 -ai/-əi (吏読ではhʌi/ahʌi)
具格 留 -ro, -ʌro/ɯro
共格 果 -wa/-kwa
呼格 良・也 -a/-ja
・副語尾
隠 -n, nʌn/nɯn, ʌn/ɯn
置 -to
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- 411
- 2013/10/01(火) 07:08:15.13
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・用言語尾
終止形 如 -ta
古 -ko
連体形 尸 -r
隠 -n
期 -ʌn
接続形 古・遣 -ko
弥 -mjə
良 -a/-ə
如可 -taka
接尾辞
尊敬 賜 -si-
謙譲 白 -sʌβ-
新羅語に関しては比較的資料が豊富だから、特に吏読に残りやすい文法的要素(助詞など)はかなり分かっている。
そしてそれが中期朝鮮語と相当一致することから、新羅語が中期朝鮮語に繋がる言語であることは疑いようもない。
その間に数は少ないが高麗語の資料もあり、変化の経過をある程度追うこともできる。
百済語、高句麗語に関しては地名などからの僅かな形態素しか分かっていないが、新羅語とはかなり違っており、
現代朝鮮語には繋がりそうにない。
これらの言語には日本語との類似も指摘されているが、新羅語にはそのようなことはない。
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