上代特殊仮名遣い 二音目 [sc](★0)
-
- 1
- 名無し象は鼻がウナギだ!
- 2012/06/23(土) 20:31:32.19
-
前スレ:上代特殊仮名遣い
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1305988303/
立てた
-
- 2
- 名無し象は鼻がウナギだ!
- 2012/06/23(土) 21:31:56.81
-
>>1
乙
-
- 3
- 名無し象は鼻がウナギだ!
- 2012/06/24(日) 01:34:02.99
-
前々スレ
ttp://logsoku.com/thread/academy6.2ch.net/gengo/1228873581/
避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/10958/1283085223/
Wikipedia 上代特殊仮名遣
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E4%BB%A3%E7%89%B9%E6%AE%8A%E4%BB%AE%E5%90%8D%E9%81%A3
橋本進吉「古代国語の音韻に就いて」
ttp://www.aozora.gr.jp/index_pages/person61.html
有坂秀世「古事記に於けるモの仮名の用法について」
ttp://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/arisaka/arisaka_mo.html
森博達『日本書紀の謎を解く―述作者は誰か』
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4121015029/
森博達『日本書紀 成立の真実 - 書き換えの主導者は誰か』
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4120042820/
森博達『古代の音韻と日本書紀の成立』
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4469220817/
-
- 4
- 名無し象は鼻がウナギだ!
- 2012/06/24(日) 03:01:27.49
-
上代日本語音節表 その1([]内は森博達による日本書紀α群の推定音価)
(イ) .| エ [je] | ヤ [jɑ] .| ヨ乙 [jə] .| ヨ甲 [jo] .| ユ [ju]
イ [i] | え [əĕ] | ア [ɑ] | オ [ə] | ウ [u]
ヰ [wi] | ヱ [we] | ワ [wɑ] | ヲ [wo] .| (ウ)
キ甲 [ki] .| キ乙 [kɪ] .| ケ甲 [ke] .| ケ乙 [kəĕ] .| カ [kɑ] | コ乙 [kə] | コ甲 [ko] .| ク [ku]
ギ甲 [ŋgi] | ギ乙 [ŋgɪ] | ゲ甲 [ŋge] | ゲ乙 [ŋgəĕ] | ガ [ŋgɑ] | ゴ乙 [ŋgə] | ゴ甲 [ŋgo] | グ [ŋgu]
-
- 5
- 名無し象は鼻がウナギだ!
- 2012/06/24(日) 06:42:40.76
-
やり直し
上代日本語音節表([]内は森博達による日本書紀α群の推定音価)
(イ) | エ [je] .| ヤ [jɑ] .| ヨ乙 [jə] .| ヨ甲 [jo] .| ユ [ju]
イ [i] .| え [əĕ] .| ア [ɑ] | オ [ə] .| ウ [u]
ヰ [wi] | ヱ [we] | ワ [wɑ] | ヲ [wo] | (ウ)
キ甲 [ki] .| キ乙 [kɪ] . | ケ甲 [ke] . | ケ乙 [kəĕ] | カ [kɑ] | コ乙 [kə] .| コ甲 [ko] .| ク [ku]
ギ甲 [ŋgi] | ギ乙 [ŋgɪ] | ゲ甲 [ŋge] | ゲ乙 [ŋgəĕ] | ガ [ŋgɑ] | ゴ乙 [ŋgə] | ゴ甲 [ŋgo] | グ [ŋgu]
シ [tʃi] | セ [tʃe] .| サ [tsɑ] .| ソ乙 [tsə] | ソ甲 [so] | ス [su]
ジ [dʒi] | ゼ [dʒe] .| ザ [dzɑ] | ゾ乙 [dzə].| ゾ甲 [zo] .| ズ [zu]
チ [ti] | テ [te] | タ [tɑ] .| ト乙 [tə] | ト甲 [to] .| ツ [tu]
ヂ [di] .| デ [de] .| ダ [dɑ] .| ド乙 [də] .| ド甲 [do] .| ヅ [du]
ニ [ni] .| ネ [ne] .| ナ [nɑ] .| ノ乙 [nə] .| ノ甲 [no] .| ヌ [nu]
リ [li] | レ [le] | ラ [lɑ] .| ロ乙 [lə] | ロ甲 [lo] | ル [lu]
ヒ甲 [pi] | ヒ乙 [pɪ] .| ヘ甲 [pe] | ヘ乙 [pəĕ] .| ハ [pɑ] ..| ホ [po] | フ [pu]
ビ甲 [bi] .| ビ乙 [bɪ] | ベ甲 [be] . | ベ乙 [bəĕ] . | バ [bɑ] | ボ [bo] | ブ [bu]
ミ甲 [mi] .| ミ乙 [mɪ] ..| メ甲 [me] | メ乙 [məĕ] | マ [mɑ] | モ [mo] | ム [mu]
原文ではサ行のt、ザ行のdは上付き文字のͭとͩ
-
- 6
- 名無し象は鼻がウナギだ!
- 2012/06/24(日) 11:45:48.24
-
α群って中国人の発音ってこと?
-
- 7
- 2012/06/24(日) 14:13:15.23
-
テスト
-
- 8
- 名無し象は鼻がウナギだ!
- 2012/06/24(日) 14:15:36.59
-
>>6
日本語母語話者の発音を、中国語母語話者が聴き取って漢字で表記したもの。
-
- 9
- 2012/06/24(日) 14:19:21.06
-
前スレ699です。
前スレのうち、まともな議論をピックアップして、テンプレのお手伝いをしようかと思ったのですが、
有意義な議論が、ばらばらと多数のレスに、微妙に散在していることに気付きました。
これは、テンプレを無駄に食う形になるので、各自で適宜検討したほうがよさそう。
従って、前スレのコピペ無しに、いきなり議論を始めます。
今から書く私見は、699に頂いたレスを考慮して、現時点で一応まとめた私見です。
森推定音をベースにしながら、途中で斜めにディスるという、なかなかひどいことをやってますが、
その点も含めて、批判等いただければと思います。
-
- 10
- 2012/06/24(日) 14:29:21.01
-
第1 「玉突き説」の意味
前スレ699の核心である「玉突き」というのは、エ甲がエ乙を突き飛ばした、ということなのですが、
これは、エ乙から見ると、
「迫ってきたエ甲と、合体するのが嫌だったから、這々の体で後ろに逃げ出した」
と解することも出来るように思われます。
これが、これから書く説の考え方の出発点です。
-
- 11
- 2012/06/24(日) 14:35:58.44
-
第2 エ甲乙【各段】音節の音価
前スレ699&921で述べた考え方からすると、エ甲乙は、いずれも最古の形は多重母音であり、
それが融合して、8母音の体を為した、ということになります。
ここは通説通り、
エ甲</ia/
エ乙</ai/
を承認します。この2つ、ネタは同じなのに、なぜ合体を嫌う場面が出てきたのか?それも一部で。
そうすると、エ甲は、頭子音に接続する母音が前舌iであるのに、
エ乙は、頭子音に接続する母音が後舌(当時)のaである。
これが何か重大な差異を引き起こしているのではないか。
一般に、こういう場合、子音が強く影響を受けるのはiのほうで、要するに拗音化あるいは口蓋化する傾向にあります。
エ甲は、口蓋化、とまではいかなくても、古い場面では、半母音[j]が挟まっていたのではないか。
-
- 12
- 2012/06/24(日) 14:48:36.89
-
第3 エ乙がエ甲の告白を「ふった」場合とは
そうすると、エ乙にとって、エ甲との合体を拒絶したい場合とは、
エ甲の子音が口蓋化または間に拗音が挟まって、同じ「行(子音)」とは認めがたい場合ではないか、
と考えられることになります。
仮に、セディーユを口蓋化または拗音化の記号と仮に採用すると、
Ci, Cæ <Cia, Ce<Cai ならば、Cæ→Ce合流
Çi, Çæ<Çja, Ce<Cai だと、Ç≠Cにより、Çe / C@j
これが承認されれば、同じ原理でイ甲乙も処理できる【はず】
これで、エ甲乙とイ甲乙の平仄が揃うことも、簡単に説明できる【はず】なのですが…
-
- 13
- 2012/06/24(日) 14:53:58.58
-
第4 ふった行と受け入れた行
ところが、具体的にふった行と受け入れた行を比較すると、話は決して単純では無い。
頭子音を並べると一目瞭然
×(ふった行)…k, ng, p, b, (m)
○(受け入れた行)…s, z, t, d, n, r
どうみても逆。あきらかに○のほうが、比較言語学的に口蓋化しやすい子音が並んでいる。
ということで、この説は単純には適用できないっぽい。
-
- 14
- 2012/06/24(日) 15:00:44.16
-
第5 議論の表裏を逆転させてみる
「受け入れた行」のほうが、口蓋化しやすいのなら、話を反転させてみる、ということができないだろうか。
つまり、eも前舌であることに変わりは無いのだから、
・受け入れた行の子音は、i(イ甲), e(エ乙), æ(エ甲), ï(イ乙) の場合に、口蓋化をしていた
・受け入れなかった行の子音は、i(イ甲)だけで口蓋化していた
こうすれば、同じ議論を適用して、イ甲乙と、エ甲乙の合流/分裂の平仄がとれていることを説明できる。
このページを共有する
おすすめワード