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  • 2015/02/09(月) 22:01:38.24
文化財が光により劣化することは科学的にもわかっている。
格好の研究題材なので大学などで多くの実験もなされている。
劣化の度合いは素材(日本画であれば紙の種類、絹、絵具の種類等)、光、
温湿度等にの影響を受ける。光の影響について言うと、光の波長(波長が短いほど
劣化が速い)、照度(明るさ)、当てる時間の影響を受ける。良く紫外線の有害性が
注目されるが、これは人間の目には見えないにも関わらず劣化への影響が
大きいからであって、可視光でも劣化はする。また、照度と当てる時間に
比例して劣化する。文化財保護のためには一切展示しないのが一番良いが、
そういうわけには行かないので、照度と時間を制限して展示することになっている。
年間当りの展示時間を2倍にすると、劣化する速さは2倍となる。どの程度の
展示時間にするかには正しい答えは無いが歯止めをかける必要はあるので、
制限が設けられている。
ちなみにLED照明だからといって作品が劣化しないわけではない。展示に
使用されている蛍光灯などは紫外線・赤外線をカットするようにしている。

ちょっと長くなってしまった。

ここまで見た

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