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  • 2015/11/28(土) 14:58:14.49
トルコ人よ、急いで理解せよ。トルコ帝国の復活、エルドガンのスルタンをあなた方は望むのか? 2015年11月27日 21:20
http://jp.sputniknews.com/opinion/20151127/1237382.html

トルコのF16によってロシアの爆撃機が撃墜され、脱出したロシアのパイロットがトルコが支援する
テロリストによって殺害された事件は、トルコのエルドガン大統領がおそらく予期した効果とは全く
別の結果をもたらした。

モスクワ国際関係大学、国際調査研究所の上級研究員、アンドレイ・イヴァノフ氏は、この件に
関して次のような考察を表している。

「エルドガン大統領は矛盾する証拠で混乱を見せ始めた。2日ほど前の発言は、『自国の安全を
守ってロシア機を撃墜した。今後も同じように行動していく』と威張りくさって言っていたが、昨日、
26日の時点では『トルコ人軍人は爆撃機がロシアのものとは知らなかった。知っていたら撃ち落す
ことはしなかったはず』と言っている。これは手柔らかに言っても嘘だ。スホイ24はトルコ領空で
撃墜されたとしていたエルドガン氏の声明と同様に。

トルコ側から謝罪もなければ、こうした事態は繰り返さないという約束もないため、ロシアは適切な
策をとった。シリア領内にロシアの新型の対空防衛、対ミサイル防衛S400を配備した。ロシア軍は
シリアの支援を受け、ロシアのパイロットを殺害したテロリストらが潜伏する領域を焼け野原へと変え、
シリアへ武装戦闘員や武器を投入し、石油や『IS(イスラム国)』が盗み出した富を運びだすルートの
大半を遮断した。

このほかにロシアはトルコとの経済協力を次第にたたみはじめた。これは数万人、いやおそらく
数十万人に上る一般のトルコ人に手痛い一撃を加えた。こういった人々の収入はロシアとの貿易や
ロシア人ツーリストに大きく依存しているからだ。正直なところ、この人たちのことはかわいそうだと
思う。トルコのリゾート地で我々を温かく迎えてくれる人たちには親しみを覚えていたからだ。笑顔の
トルコ人の売り子やホテルの従業員、ガイドは、まさか我々がもう一度トルコと喧嘩することになろう
とは思ってもみなかっただろう。

だがこうした一方でロシア人は知っていた。トルコ政府は貿易や観光業から得た税金を、チェチェンや
中央アジア、シリアで戦うテロリストの支援に差し向けているということを。ここ1年は全くパラドックスに
満ちた状況が出来上がってしまった。トルコ人のインストラクターが中央アジア諸国の軍事教練学校に
赴き、主たる敵はロシアだと吹き込んでいたからだ。トルコ人将校らはIS戦闘員らがアサド軍相手に
戦うことを助けた。ところがロシアは、ガスパイプライン「トルコ・ストリーム」を敷設するよう引き続き
説得し、ロシアが費用を負担してトルコのために原発を建ててやろうとしていたのだ。その一方で
ロシアはIS戦闘員を、そしてISに強奪されたシリア産石油をトルコの発注者に輸送するタンクローリーを
爆撃していたのだった。

ロシアのスホイ24機を襲撃し、そのパイロットを卑怯なやり方で殺害したことで全てのことが明るみに
なってしまった。ロシアでは、『エルドガン一味はシリアの戦争でぼろ儲けをしているだけではない。
あの男のおそらくもっと大きな罪は、かつてのオスマントルコ帝国の復活を企み、シリア領をコントロール
下におこうとすることだ』と公式的なレベルでささやかれるようになった。この夢をエルドガン氏は
おびただしい数のトルコ人にすでに吹き込んだではないか。だからこそ、そもそもテロリストや殺人鬼と
闘う作戦に参加していたロシア軍機の破壊をエルドガン氏は事実上、トルコのかつての領土復活の
証拠ととらえたとき、トルコ人は歓喜のあまり『万歳!』と叫び、エルドガン氏の支持率は一挙に天を
突いたのだ。

だがエルドガン氏の支持率も、ロシアとの経済交流が停止され、ロシア人ツーリストが退いた結末を
トルコ人が肌身に感じたとたんに、急落する可能性がある。そうなれば、エルドガン氏は自分の支持率を
維持しようと、トルコの災いの元凶はすべてロシアだとして、ロシアは主たる敵だと公言するだろう。これを
トルコ人が、ロシアのスホイ24がトルコの安全を侵し、武器ももたない可哀想なシリア系トルコ民族を
爆撃したと信じてしまったように鵜呑みにすれば、エルドガン氏にこの先とるべき行動を要求するだろう。

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