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  • 2015/12/22(火) 10:10:55.00
冬至の柚子湯といえば、全裸の男達が湯舟に柚子を浮かべ浸かり合う、勇壮な冬の風物詩としてこの地方に知られている。
収穫のあと、柚子は選果場に集められ、重さや大きさ、傷の有無で振り分けられる。
柚子は、激しい選別で規格外になったものは市場に出せないため、ゴミとして出される。
俺はいつもそれが狙いだ。
捨てられている柚子の、できるだけ身の締まったものを10数個ほど知り合いの農家に頼んで家に持ち帰る。
そして、深夜、俺一人の祭が始まる。
俺は六尺を脱ぎ捨て、風呂中に貰ってきた柚子をばら撒き、ウォーッと叫びながら、柚子の海の中を泳ぎ回る。
熟れた柚子は、柑橘系の臭いがムンムン強烈で、俺の冷えきった身体を温める。
湯の中のマラは、もうすでに痛いほど勃起している。
柚子を絞り湯の中に顔を埋める。臭ぇ。
柑橘臭、リモネン臭や、柚子独特の酸っぱい臭を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。
臭ぇぜ、ワッショイ! 柚子野郎ワッショイ!と叫びながら、湯のなかで柚子を扱く。
嗅ぎ比べ、一番柚子臭がキツイやつを主食に選ぶ。
その柚子には、収穫の時に付いたであろう傷までくっきりとあり、ツーンと臭って臭って堪らない。
その柚子を収穫した奴は、村で一番威勢が良かった、五分刈りで髭の、40代の、
ガチムチ農家野郎だろうと、勝手に想像して、鼻と口に一番臭い部分を押し当て、思いきり嗅ぎながら、柚子野郎臭ぇぜ!俺が行かせてやるぜ!と絶叫し、柚子をいっそう激しく扱く。
他の柚子は、ミイラのように頭や身体に巻き付け、ガチムチの農家野郎の柚子を口に銜えながら、ウオッ!ウオッ!と唸りながら柚子を扱きまくる。
そろそろ限界だ。
俺は口から柚子を引き出し、ガチムチ野郎の柚子を、思いっきり絞る。
どうだ!気持良いか!俺も良いぜ!と叫びながら果汁を絞り続ける。
本当にガチムチ野郎と入浴してる気分で、ムチャクチャ気持ち良い。
ガチムチ野郎の柚子は、俺の握力でベトベトに潰される。
ガチムチ野郎、貴様はもう俺のもんだぜ!
俺の祭が済んだあと、他の柚子とまとめて、ビニール袋に入れ生ゴミとして出す。
また来年、選果場で柚子を手に入れるまではバスクリンをオカズに使う。
風呂場の棚にはそんな入浴剤がいくつも仕舞ってあるんだぜ。

ここまで見た

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