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- 2014/04/04(金) 16:25:18.93
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誕生日
しばらく前だったが、俺の誕生日を友人数人が祝ってくれたことがあった。
友人の住むマンションに呼ばれたので、指定の時間に行き呼び鈴を鳴らした。少しの間の後、インターフォンから「どうぞ」と声がかかったのでドアをあけた。
そして俺は、どこかファンタジーの世界に飛ばされたのかと錯覚した。そこには友人数人が六尺一丁で、仁王立ちしていたのだ。
オッス、オッスと声をあげる友人に困惑し立ち尽くす俺は部屋に引きずり込まれた。
一番奥の部屋に引きずり込まれた俺は、素っ裸にされて前を隠すまもなく六尺褌をはかされた。
さらにオッス連呼の友人にテーブルの前で正座をさせれ、右手に全長50センチはあろうかという巨大しゃもじを握らされた。
そして、友人の一人が運んできたものに目をむいた。明らかに人の手では握れないであろうサイズの、巨大おにぎりが運ばれてきたのだ。
オッスの掛け声で俺の前におにぎりが置かれた。形こそ綺麗だが、そのサイズは常軌を逸していた。高さが40センチほどもあったのだ。
一升近くの米をどうやって握ったのか?そんな疑問を問うまもなく、俺は友人らに押さえつけられ無理矢理口におにぎりを詰め込まれた。
引っつかまれた米が、俺の口へと次々と押し込まれた。口を動かさないと窒息死してしまいそうだったので、俺には食うしか道がなかった。
一時間ほど掛け、顔中米粒だらけにされながらも何とか完食し俺は開放された。
異様なほど膨れ上がった俺の腹部は、腹に何かおぞましいものを飼っているかのようだった。
その後、オッス連呼の友人にしゃもじで尻を散々叩かれてパーティーはお開きとなった。
一生忘れることはないであろう、ある誕生日の記憶だ。
後で聞いた話だが、巨大おにぎりはたった一人で握ったらしい。
話によると首筋から肩、二の腕、上腕のラインと少々の笹の葉で握ったという。
その職人技に俺は狂気を感じずにはいられなかった。
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