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■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

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  • 2016/03/14(月) 10:13:15.19
倉庫には1千台のPC-98
 ちなみにNECによると、PC-98の保守期間は2010年10月に終了している。新品の買い替えが不可能なうえにパーツ供給もないため、
ユーザーは既存の機器やパーツを修理しながら使い続けるしかない。
 そのためミシマでは、倉庫にPC本体だけで約1千台を確保。CADのデータを読み書きするためのフロッピーディスクドライブは
2千台近くあるという。仕入れ時にはジャンク品同然だったりするものも、分解して部品交換したり顧客の求める仕様に
カスタマイズしたりしながら、きちんと動くようにして一日に数台のペースでコンスタントに売っている。

「生産ラインが止まった」駆け込む工場担当者も
 こういった専門業者に頼るしかない現場のニーズは切実だ。なかには「PC-98が壊れたせいで生産ラインが止まってしまった」と、
アタッシェケースに入れて持ち込み修理に駆け込んできた工場担当者もいたという。
 周辺機器も引っ張りだこだ。1万800円の未使用品のマウスは在庫切れ。ハードディスクは内蔵タイプの80MBモデルが1万2960円だ。
 業務用のバーコードリーダーは4万8600円。LED式の最新型を、変換アダプターを介してPC-98に接続できるように加工している。
自動車部品工場で、出荷時のタグの読み取りに用いられるという。

まるでヴィンテージカー
 さらに、近年は個人客からの問い合わせもある。ロールプレイングゲームやシミュレーションゲームなど80年代のレトロゲームが
マニアの間で静かな人気だ。ミシマでも、「懐かしい」「昔に持っていたのと同じマシンが欲しい」と買い求める個人客が年に数人ぐらいいるという。
 ただ、井口さんは「ブームはありがたい」としながらも、「ファミコンと同じ感覚では(ハードを)維持できない」とクギを刺す。
たとえば、当時のゲームソフトである古いフロッピーディスクにはカビが生えてしまっていることも少なくなく、
そのまま挿入するとドライブが使えなくなってしまう。
 まるでヴィンテージカーのごとく、専門知識やきめ細かいメンテナンス、丁寧な取り扱いが求められる。

製造元のNECは
 知る人ぞ知るロングセラーとなっている中古のPC-98。製造元のNECはどう思っているのか。
 NECコーポレートコミュニケーション部の担当者は、「(PCの知識が豊富で)よくお分かりになっている方にお使いいただいているのだろう。
大切に末永くご愛顧いただきたい」と話している。

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