最新火力設備の発電コストと諸外国の価格 [sc](★0)
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- 2012/09/25(火) 08:06:40.20
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日本と欧州諸国では、LNG火力の電源としての位置付けも異なる。
我が国ではベース電源としての原子力に次ぐ準ベース〜ミドル電源として、半ば定常的な運転を強いられる。
この代替となる電源は無い。
このため安定的な供給ソースとして、
価格は高目になるものの年間契約量を確実に確保出来る長契がベースとして必須。
翻って欧州では、原子力、石炭、北海油田、ロシアからの生ガス等、代替ソースが極めて豊富。
従って、現品限りお買得価格のスポット玉が存在する時期を狙って調達可能。
各種の代替ソースを有するからバーゲニングパワーも強い。
また専用船を使わず空き船を引っ張って来れるからフレートも格段に安い。
輸送距離とも相まって相対的に安価に調達出来るのは当然の理。
その他にも様々な違いがあり、そもそも日本とは前提条件が全く異なる厳然とした事実を認識すべき。
そうすれば己の発言が如何に門外漢の戯言であるか理解出来る筈。
>>戦略も長期ヴィジョンも持たない日本の電力会社は、言い値で買ってしまったのだ。
馬鹿げた事を。
昨年の行方も知れぬ突発的電力危機の状況下、
死に物狂いでLNG確保に走らねば大停電の危機にさらされている中で、
戦略や長期ヴィジョンが描けよう筈が無い。
長契のオプション行使とスポット調達で、緊急的な必要量を何とか集め切った事実は、
今尚、世界のLNG取引の約5割を占める日本の底力と、
長きに亘る産ガス国との友好関係の賜物として、むしろ世界のLNG業界から賞賛されている。
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