【腐った】三丁目の夕日【シュークリーム】 [sc](★0)
-
- 127
- 2010/06/13(日) 14:43:27
-
【お題】カッパ
今年も鬱陶しい季節がやってきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。しか
し、雨が降らないと、またこれが水不足になったり、農作物が育たないなどの影響
があって、困ったことになりますね。
ここはひとつ前向きな気持ちで、この季節を乗り切ろうではありませんか。雨の日
だって「カッパ」があれば、けっこう快適に過ごすことができますよ。実は「カッ
パ」は、雨傘よりもはるかに長い歴史と伝統を誇るアイテムであるようです。とい
うわけで、今週は「カッパ」の語源を探ってみることにしましょう。
さて「カッパ」というと、どうも頭に皿のある想像上の生物、「河童」を連想して
しまいますが、どうして日本では雨具のことを「カッパ」と言ったのでしょうか。
実は、漢字の「合羽」というのは、当て字で江戸時代から使われ始めたそうです。
その言葉のルーツは、ポルトガル語の「capa」にありました。
16世紀頃、日本に来航したポルトガル人によって羅紗(らしゃ)などの羊毛布地で
作られた「capa」(英語のケープ「cape」と同じ語源)が伝えられたのが最初で、
外衣として珍重されたそうです。その豪華さゆえに、織田信長や豊臣秀吉などの支
配者たちが権威の象徴として、早速これを真似たと言われています。
これが厚手で防水性が高かったために、広く雨具として利用されるようになったと
いうわけですが、江戸時代には、上級武士だけでなく、富裕な町人や医師、俳人な
どが贅を競って着るようになったため、幕府は幾度となく着用を禁止したという話
もあります。
江戸時代中期以降には、木綿や桐油・柿渋を引いた紙製の合羽が登場し、一般に広
まっていきました。また明治になると、ゴム引きの防水マントが登場。そして現在
では、外からの雨水は通さずに内部の湿気を通すという画期的な新素材が登場した
ことで、蒸れにくく快適な着心地が得られる夢のようなレインウェアが登場しまし
た。しかも、ファッショナブルなものもたくさん増えてきましたね。
これさえあれば、鬼に金棒です。私たちは、歴史上かつてないほどに、憂鬱な雨を
ピッチピッチ!ちゃっぷちゃっぷ!ランランラン!に変えることができるのです。
このページを共有する
おすすめワード