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  • 2024/06/12(水) 10:55:02.02
夏も本番間近の2024年6月10日。太陽が見えない曇り空で蒸したような暑さを感じるなか、青森地方裁判所の第1号法廷で開かれた裁判は、気付くと予定よりも30分以上、審理が引き延ばされていた。

証言台では弁護士の問に対して、被告の男がぼそぼそとつぶやいている。
「嫌がっているのは分かっていたが、自分の意思の弱さから、興奮しちゃってました…」

黒に青色のラインの入ったジャージを身にまとい、眼鏡とマスクを着用して入廷してきた中肉中背の男は、終始、小さくうずくまるような猫背だった。一見物静かそうで、おとなしそうなこの男が犯した罪は、電車内でのわいせつ行為。いわゆる“痴漢”の一種だった。

■38歳の男が犯した罪

青森県内に住む作業員の38歳の男は、2024年4月10日の夕方、走行する電車内で16歳の女子高校生の尻や手に、興奮した状態で股間部分を押しつけたとして、青森県迷惑行為等防止条例違反の罪に問われている。

10日の初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

【中略】

その内容は、実に生々しいものだった。犯行前日に自慰行為をしながらスマホで見たAV(アダルトビデオ)がきっかけで、女性が嫌そうになることに興奮を覚え、同様のことがしたくなったことから犯行に至ったこと。犯行時には、自身の興奮した状態の股間部分の形をしっかりと出すために、薄手の黒いズボンを履いていたこと。「嫌だよな。気持ち悪いよな。」と思いながらも興奮していたこと。被害者の手に股間を押し付けた際に、尻よりも気持ちいいと思ったことなど…。

【中略】

■「ADHD」の男… 普段は真面目だった

裁判は進み、その後の証人尋問などによると、男は「ADHD(注意欠如・多動症)」で、障がい等級2級であることから普段はグループホームで生活を送っていたことが分かった。

また、就労先で作業員として働く様子は、至って真面目で、穏やかだったという。

「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害のひとつ「ADHD」。その特性の1つに「1つのことに集中しすぎてしまう」ことがあるとされ、もしかするとその特性が今回の犯行とも関係しているのではないかとされた。

被告人質問にうつると、男の言葉で、被害の全容や現在の思い、また、自身の障がいである「ADHD」が犯行に影響したと思うのかなどが語られた―。

続きはYahooニュース
青森テレビ 2024/06/12
https://news.yahoo.co.jp/articles/d86494395328d5dacf429911d8796148d0297cc7

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