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- 2024/05/17(金) 08:39:40.42
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現在、ロシアが画策している情報操作の多くは、旧ソ連時代にまでさかのぼることができるお家芸であり、まず相手を攻撃する理由を捏造(ねつぞう)して信用失墜を狙う「偽旗作戦」の典型例といえます。
これまでもロシアは、カザフスタンやジョージア(グルジア)などでアメリカの資金提供により致死性のウイルスを製造しているという発表を行い、ロシアのメディアなどが追随していました。まったく同じ手法をウクライナにも用いているのです。
しかしながら、どんなに荒唐無稽でも「政府→国営メディア→親ロシアメディア→SNSの親ロシアアカウント」というふうに情報が拡散されると、勝手連的な陰謀論者やインフルエンサーなどの間で情報は増幅されます。その結果、一定の信憑性が醸成される「デマの半信半疑化」が生じやすくなります。
事実、多くの著名人がロシアのプロパガンダに引きずられ、デマの片棒を担ぐ結果になっています。嘘に嘘を積み重ねる「嘘のミルフィーユ」戦略は、すべてが虚偽と断定するにはあまりにも膨大な量であるがゆえに、完全にデタラメな話には思いづらくなる効果が期待できるのです。
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