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- 2023/05/27(土) 21:30:09.86
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妄想性障害
名前にある通り、妄想を特徴とする障害のことをいいます。
「事実ではない」ことを、「確信」しており、「訂正ができない」。
この3つの条件を満たした時に、精神医学でいう妄想といいます。
症状
妄想性障害は、この「妄想」が長く続いてしまうことが特徴です。同じく妄想を主要な症状とする疾患に統合失調症がありますが、以下の点で異なります。
妄想性障害では幻聴などの幻覚が強いわけではなく、あったとしても妄想に関連する幻覚を認めるのみです。
そして、統合失調症のように感情が鈍くなったり、意欲が大きく減退したりすることはありません。
このため、妄想以外の点では、日常生活に大きな支障は目立たず、普通に生活しているように見えることが多いのです。
これらの妄想を確信していることにより、社会上や結婚生活上、仕事の上などで問題が起こることがあります。
「自分の考えがおかしいと他者は思っている」と説明することはありますが、そのことを受け入れられません。
このため、多くの人は不機嫌でイライラしてしまいます。また、激怒したり暴力的な行動を起こしてしまう場合もあります。
確信していて訂正がきかないので、それが行動につながって訴訟とか敵対的な行動に出る方もおられます(たとえば、政府に抗議の手紙を何百通も送りつけるなど)。
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