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- 2023/03/19(日) 18:00:26.43
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大人が掲げがちな「みんな仲良し」という理念や信念。子どもにとって、本当にいいことずくめなのでしょうか。
子育て本著者・講演家の筆者の考えとは――。
子育て本著者・講演家として活動する私は仕事柄、よく幼稚園や保育園に出入りしていますが
そうした場所で教育理念として「みんな仲良し」と書かれているのを見かけることがあります。
交通安全の標語のようなものなのかもしれません。
しかし私は、ちょっとひねくれているかもしれませんが、「絶対に誰とでも分け隔てなく、みんなと仲良くしないとダメなの?」
「子どもだって、苦手な相手くらいいるでしょ?」「自分の気持ちにうそをついて、誰とでも分け隔てなく付き合うことって
そんなに大切なことなの?」「幼い頃から八方美人になるように訓練されたら、自分の感情にふたをする悪い癖がついて
しまうのでは?」「自分をいじめる相手とも仲良くしないとダメなの?」「仲良くすることよりも、けんかしてぶつかり合うことも
大切ではないの?」と思ってしまうことがあります。
保育園や幼稚園に置いてあるおもちゃは「自分専用」のものではありません。そうした中で、園のおもちゃであるブロックを
電車に見立てて遊んでいる子がいました。その子はブロックを誰にも触らせず、独り占めしていました。
そこへ、他の子がやってきて「それ、貸して」とブロックを持ち上げると、電車はあっという間にバラバラになってしまいました。
ブロックで遊んでいた子は自分の世界を壊され、友達をたたきました。線路をつなげている真っ最中だったのですから。
そこに保育士が来て、「どうしたの。みんなと仲良く一緒に遊ばないとダメじゃない! 『ごめんね』は? 『ごめんね』は!」と
友達をたたいた子を叱りました。
電車を壊され、たたいた子が「ごめんね」と言い、電車を壊し、たたかれた子が「いいよ、許してあげる」。
これでめでたし、めでたし…なのでしょうか。
ブロックで電車を作っていたところを、友達に邪魔されたらとても嫌な気持ちになるものです。
たたく行為自体は確かにいけないことではありますが、その前に起こっていたことを把握しないまま
いきなり謝罪を強要するのはどうなのでしょうか。
親の場合も同様です。親は、親同士の人間関係を大事にしたいがために、自分のおもちゃを貸そうとしないわが子に
「意地悪しないで貸してあげなさい」「『いいよ』と言いなさい」と許容の言葉を言わせようとしたり、友達のおもちゃを奪い取った
わが子に「ごめんねは? ごめんねは?」と謝罪させようとしたりします。
そうした親の言葉を受けて「いいよ」「ごめんね」と言ったとしても、子どもは両者とも納得していないのです。
おもちゃを奪い取った子どもは「とりあえず『ごめんね』」と言えば済む」と思い、同じことを何度も繰り返します。
一方、譲ることを強要された子どもは「自分の気持ちを押し殺してまで相手を優先しなくてはならない」と幼いうちから
思うようになってしまいかねません。
続きはソースを
オトナアンサー 2023.03.19 著者 : 子育て本著者・講演家 立石美津子
https://otonanswer.jp/post/156467/
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