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- 2022/09/24(土) 08:52:38.68
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『超電導リニアの不都合な真実』 川辺謙一
超電導リニアの実用性を大きく左右するのは、「クエンチの発生」だ。
コイルが超電導状態から常電導状態に遷移してしまい、電気抵抗が「ない」状態から急に「ある」状態になる現象だ。
これが起こるとコイルが急激に発熱し、超電導磁石は強い磁界を発生できなくなるばかりか、コイルを冷却しているヘリウムが液体から気体になってしまい、正常な走行ができなくなる。
山梨実験線でも発生している。
クエンチの発生要因は完全に解明されていないから、メンテナンスを頻繁にする以外にないが、果たして可能か。
ヘリウムは100%輸入に頼っており、しかも枯渇化の危機にある。
ヘリウムの安定的な入手が困難ならば、超電導リニアは営業運転に導入できない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB26CIV0W2A420C2000000/
半導体製造などに使うヘリウムの品薄感が強まっている。
米国からの海上輸送が混乱しているところにロシアのウクライナ侵攻が重なり、主要な生産地からの調達が停滞。
日本の工業ガス大手は相次いで出荷を制限し、輸入価格の高騰も止まらない。
中国などに対する日本の「買い負け」が鮮明になっており、国内の半導体供給への支障も懸念されている。
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