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  • 2021/11/26(金) 16:40:07.43
悪魔の最期
天塩国鬼鹿村温根に、その人ありと言われた
伝説の凄腕マタギがいた。名を山本兵吉。

兵吉は陸軍第7師団討伐隊と別れ、単独で山に入った。
ヒグマは頂上付近でミズナラの木につかまり体を
休めていた。そのヒグマの意識はふもとを登る
討伐隊に向けられ、兵吉の存在には全く
気づいていない。音をたてぬように20mほど
にじり寄った兵吉は、ハルニレの樹に一旦身を隠し、
ロシア製ライフル銃を構えた。

銃声が響き、一発目の弾はヒグマの心臓近くを
撃ちぬいた。しかしヒグマは怯むことなく立ち上がって兵吉を睨みつけた。兵吉は即座に次の弾を込め、
素早く放たれた二発目は頭部を正確に射抜いた。12月14日午前10時、轟いた銃声に急ぎ駆けつけた討伐隊が見たものは、村を恐怖の底に叩き落したヒグマの屠られた姿だった。

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