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  • 2021/10/15(金) 12:47:21.13
こういうときキリスト教は、でもその宇宙を作ったのは誰なんですか、といったことを言いがちだ。
それを価値観としては間違ってるとは思わないが、

他方で日本には肇国の神話があるのに、日本神話と科学的な宇宙論については、あまり深刻な突き
合わせが行われない。そこで宇治谷孟訳の日本書紀の冒頭を引用しておこう。

「昔、天と地がまだ分かれず、陰陽の別もまだ生じなかったとき、鶏の卵の中身のように固まって
いなかった中に、ほの暗くぼんやりと何かが芽生えを含んでいた。やがてその澄んで明らかなものは、
のびりたなびいて天となり、重く濁ったものは、下を覆い滞って大地となった。

澄んで明らかなものは、一つにまとまりやすかったが、重く濁ったものが固まるのには時間がかかった。
だから天がまずでき上って、大地はその後でできた、そして後から、その中に神がお生まれになった。」

どうやら日本神話は、宇宙のチリが恒星と太陽系システムにまとまって、惑星の地球ができて、
大気が形成されはじめたころから話を始めていて、しかも神が生まれたのはその後だという。
とすると宇宙ができたのは神とは別の原因である。

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