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  • 2021/09/15(水) 18:38:33.51
新型コロナワクチンの3回目の接種を推進する国も出てきているが、米ファイザー社と共同でワクチンを開発した独ビオンテック社の創業者夫婦は、デルタ型制御になぜブースターが不可欠なのかを独誌に語った。今後は、低年齢の子供への接種承認を目指すという。

デルタ株の感染防止にはより多くの抗体量が必要になる

独誌「シュピーゲル」のインタビューに答えた、ビオンテック社の最高経営責任者ウグル・シャヒンと、その妻で同社医療開発責任者であるオズレム・トゥレシは、3回目のワクチン接種なしにデルタ株の流行を制限するのは難しいという見解を明らかにした。

デルタ株は感染力が強いものの、ワクチンに対してはよく反応し、ワクチンの効かない変異型は現状ないと二人は言う。

「ワクチンを接種した人や感染から回復した人が、その後重症化することはほとんどなく、ウイルスは現在ワクチンを接種していない人たちの間で広がり続けている」とシャヒンは述べる。

「ワクチンによって作られた抗体量は、約6ヵ月後に減少する」ものの、トゥレシによると、「接種によってT細胞免疫が新型コロナに対する長期的な防御力を持つ」ことになり、重症化を防げるそうだ。デルタ株が見つかる前は、ブースター(3回目の接種で免疫力を高めること)は12〜18ヵ月後で充分だろうと同社では考えられていた。

一方、「デルタ株は、多くのウイルス粒子がより早く生成されるために感染力が強く、従来型よりも高い抗体レベルが必要になる」と、シャヒンは言う。そのため、「ブースターがなければ、デルタ株を充分コントロールすることができない」そうだ。

なお、シャヒンによると、イスラエルのデータから、当初の推奨だった「2回目のワクチン接種間隔が3週間だった場合にはより早く抗体量が減少する」ことがわかっている。ドイツなどヨーロッパ各国では5〜6週間の間隔を開けられたのでより長く持続するが、いずれかのタイミングで追加接種が必要になる。

ワクチン抗原に反応しない変異株が出てもすぐに対応できる

一方で、シャヒンによると、「より簡単に人に感染させられる逃避メカニズムを新型コロナウイルスが生成していることがすでに明らかになっている」。そのため、より多くの人がワクチンや感染によって抗体を獲得しても、今後の変異次第では、再び感染が拡大する可能性は否定できないという。

しかし、トゥレシによると、「現在のワクチン抗原に耐性のある変異株が確認された場合、新しい株に合わせたmRNAワクチンの開発は迅速に行えるため、適応は可能だ」そうだ。

開発をしても、その後治験などのデータ収集や、規制当局の承認などの対応があるので、すぐに多くの人が新型のワクチンを接種できるわけではないが、技術的には充分対応できる。

低年齢の子供への接種承認を目指す

また、ビオンテックは5〜11歳の子供たちを対象とする治験データも集めており、「その研究結果を数週間以内に世界中の当局に発表する予定だ」と、シャヒンは明らかにした。低年齢の子供への接種拡大を見込んで、すでにワクチンを増産しているそうだ。さらに、予定では、年内には6ヵ月以上の子供の治験データも集まる。

当初、ワクチンの供給不足が問題になり、現在も途上国でのワクチン接種は遅れているが、同社によると供給能力はもはや問題ではないそうだ。

ワクチンへの警戒心が高いアフリカ大陸にも生産拠点を置き、「遅くとも2022年までには、世界中のすべての人に供給できるだけのワクチンが用意される。今年は30億回分の生産が可能で、来年は需要があれば40〜50億回分の生産が可能」だとシャヒンは述べている。

次々と新たな変異株が見つかっており、パンデミックがいつ終わりを迎えられるのかははっきりしないが、今のところワクチンは有効だ。ワクチンの効果などについて、新たな研究が次々と明らかになっている現在、今後の展開にも注目していきたいところだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/688c2d522643434131871847ebec5296f3496e0f?page=2

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