-
- 1
- 2021/02/16(火) 07:03:24.52
-
コロナで孤独やストレスを感じる人も多いかもしれません。そんなとき、屋根を見上げると日向ぼっこしている野良猫を「自由でいいなぁ」「気ままでいいなぁ」と思いませんか?
実は野良猫は、飼い猫に比べると寿命が短く、長くは「生き残れない」のです。飼い猫の寿命は14.2歳、野良猫は2.3年と6倍ほど違いがあります。
今回は、日本の野良猫が直面している過酷な現状を見ていきましょう。
京都市内のとある公園での野良猫の話です。
昨年12月、保護猫活動をしている人が、公園内の猫たちの見守りをしていたところ、地元の自治会長から「餌はやらないでくれ。近所から苦情がきてる」などと忠告されたそうです。
野良猫が問題になっているので、地域猫活動をしている人たちは、不妊去勢手術を進めながら「地域猫」として管理していこうとしています。
しかし、自治会長には受け入れられず、最終的には「あるところに頼んで(猫たちを)処分してもらう」とまで言われたそうです。
このような野良猫と地域住民との問題は、京都だけではありません。例えば、東京の小岩では、猫が連続で不審死した事件もありました。原因は腎不全だったので、何者かが毒物が入ったものを与えた可能性も孕んでいます。
猫好きの人にとっては、「全部の猫を飼いたい」「引き取りたい」と考えています。しかし、野良猫の数の方が多いのでなかなかそう簡単にはいきません。
それでも、野良猫に対する取り組みは行われています。日本の動物愛護に関心のある人は、いろいろと工夫をして行動しているのです。
野生の猫はたった2種類!
大前提として、野良猫は人が作り出したものです。日本に「野生猫」は2種類しかいません。
イリオモテヤマネコとツシマヤマネコです。
イリオモテヤマネコは、沖縄県西表島のみに生息しています。国の天然記念物(1972年)、特別天然記念物(1977年)に指定されています。
竹富町ネコ飼養条例により、イリオモテヤマネコを守るために、飼い猫の管理はマイクロチップによる個体登録しています。さらに、西表島に持ち込む猫の検疫が義務づけられています。
一方のツシマヤマネコは、対馬だけに生息する野生の猫です。ベンガルヤマネコの亜種とされており、国の天然記念物(1971年)、希少野生動植物種(1994年)に指定されています。
この2種類以外に、日本に野生の猫はいないのです。
野良猫が置かれた厳しい状況
飼い主のいない猫を「野良猫」と言います。
元々は人に飼われていた猫が外で生活にするようになってしまったのです。市街で暮らしていることが多く、自分で獲物を捕るか、人から与えられる餌に頼っています。いわゆる「餌やりさん」がいるので、生きていけることもあります。
でも、冬は寒い中、飼い猫のようにストーブの前を陣取ることもできず、夏はエアコンの効いた部屋で暮らせないので病気になりやすいです。
その上、道路が野良猫の生活圏なので、交通事故に遭う確率もかなり高くなります。
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/7/77fb0_1413_0bf565f8804dc8e72947b4fc468e607a.jpg
https://news.livedoor.com/article/detail/19703001/
2021年2月16日 6時0分
現代ビジネス
このページを共有する
おすすめワード