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- 2018/07/15(日) 17:23:12.11
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中沢新一とか島田裕巳とかがオウムを一時的に称揚してたのは、
日本にもそういう葬式仏教じゃない出家制度のある仏教が
あるべきだって願望、また中沢の場合は密教のそれへの
願望があったからだよね。
1:70年代は超能力ブーム、オカルトブームだった。
矢追純一のUFO番組、ユリゲラーの超能力、心霊番組。
テレビでは連日の様にそれらが取り上げられてた。
そして79年、「月刊ムー」創刊。
2:80年代後半はバブルっていう物質文明の狂乱の中にあり、
それへの反省と反発ゆえの反動ゆえ、
「物の豊かさから心の豊かさへ」
って盛んに言われてた。バブルに乗りきれない逝けてない
若者、その典型である理系学生などは、特にそう思って
たのが多そう。
3:またガンダム的ニュータイプ、アキラ的超能力者へのアコガレ
ってのもあった。
4:欧米社会では60年代の後半、LSD使った神秘体験を当たり前に
通過。そんなヒッピーカルチャーも、69年にストーンズLIVE
におけるラリッた若者による殺人事件が起こり冷や水ぶっ掛け
られ、急ブレーキかかった。
神秘体験がLOVE&PEACEを導くって幻想が消失したわけ。
でも日本にはあの時、政治運動ブームが輸入されただけで、
ドラッグカルチャーは輸入されなかった。
神秘体験の、その夢と挫折を通過しなかったわけだ。
6:そして何より「1999年7の月」に向かう世紀末であった。
これらの合わせ技によって産み落とされた鬼っ子、それがオウム
であり、そのテロだったんだろう。もちろん麻原っていうモンスター
的トリックスターの存在が必要条件だけど。
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