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- 2016/12/02(金) 13:24:26.98
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【ニューヨーク=山下晃】トランプ次期米大統領の政権移行チームがゴールドマン・サックスの社長兼最高執行責任者(COO)のゲーリー・コーン氏(56)を政権の要職に据える検討を進めていることが分かった。
すでに同社出身のスティーブン・ムニューチン氏が財務長官に指名されており実現すればトランプ政権でのゴールドマン色が一段と色濃くなる。
米メディアによると、米行政管理予算局(OMB)局長などでの起用が検討されている。コーン氏は11月29日にトランプ氏の自宅のトランプタワーを訪れ面会している。
コーン氏は現在ゴールドマンのナンバー2。最高経営責任者(CEO)のロイド・ブランクファイン氏がトップの座を譲らず、コーン氏の行く末はウォール街で度々話題に上る。
起用が検討されている行政管理予算局は予算の調整や執行を担う。局長は大統領に直属し現在のルー財務長官も同ポストを経験しており政権の重要ポスト。だが金融業界での格はコーン氏の方がムニューチン氏より上との見方がありコーン氏が引き受けるかは不透明な部分が残る。
トランプ氏は選挙中、銀行と証券業務を分離するグラス・スティーガル法の復活を持ち出すなどウォール街に好意的な姿勢を見せなかった。「ヒラリー氏はウォール街の代弁者だ」などとヒラリー氏とウォール街の近さを批判していた。
トランプ政権ではムニューチンのほか首席戦略官・上級顧問に指名されたスティーブン・バノン氏もゴールドマンでの勤務経験がある。
コーン氏の閣僚入りが検討されていることを受け米投資銀行の中堅幹部は「経済の非常時でもないのにコーン氏まで政権入りするのはやり過ぎ。金融業界には良いだろうが、そんなかつての光景に戻ってよいのか」と話していた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM01H3S_R01C16A2FF2000/
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