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  • 2016/12/02(金) 11:22:28.19
■アベノミクスとヒトラーによる経済政策の驚くべき類似性■

ヒトラーの経済政策は国が公共投資を始めとする有効需要を生み出すというケインズ政策だった。
しかし、一般に景気拡大期となると、通貨発行量が増大するので、通貨価値の下落、
いわゆるインフレが発生するのものだが、ドイツ国立銀行総裁と経済相を兼任した
ヒャルマー・シャハトはインフレを抑えて好況を実現し、あふれかえっていた失業者を激減させたために
「マルクの魔術師」といわれた。インフレなき好況というのは、理想の経済状況と言える。
公共投資で有名な例は、アウトバーン(高速道路)で、この工事を行うためには巨額の資金が必要だったが、
この財源は適正な財政規模を遙かに上回る巨額の赤字国債でまかなった。
しかし、この巨額の借金はいずれにしても返さなければいけないものであり、1939年時点では
国家財政は火の車であった。この国債の償還のためには通貨発行を増大してハイパーインフレを起こすか、
戦争で国債の最大の引受先である欧米の債権団から踏み倒すしかなかった。
つまり、ナチスが戦争へと邁進したのは当然の帰結で、未だに一部の狂信者が「ドイツの奇跡」と
吹聴しているヒトラーの経済政策の下には国民を地獄へ導く一本道が敷かれていたのであり
返す当てのない借金を山のように積み上げている黒田日銀の異次元緩和と驚くほど似ているのだ。

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