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  • 2016/12/01(木) 06:45:31.09
「特区」には地元の23の飲食店が加盟店として参加。各店の軒先や店内に特区の名前を記した提灯や吊り下げ旗などを飾り、
「ハイサワー」やビールテイスト飲料の「ハイサワーハイッピー」が飲める地元酒場としてアピールしている。
各店にセクシーな美尻をプリントした「美尻グラス」や「美尻カレンダー」を配布し、「美尻」を眺めながら酒を楽しめる「美尻特区」とした。

大規模再開発の弊害はでどこにでもある代わり映えのしない、おしゃれな街にしてしまうことだが、
地元の飲料メーカーが古き良き酒場の雰囲気を飲食店と一緒になって残したいという試みである。年内に加盟店を50店舗まで増やす計画だという。

●創業60年の名物居酒屋には開店前から客が並ぶ

この特区構想に賛同した一軒の居酒屋を覗いてみた。1956年から武蔵小山で店を構えている創業60年の老舗、「牛太郎」である。
開店は午後2時半だが、1時過ぎには店の前に客の姿があった。店主の新井城介氏の父親が創業し、現在の店舗は1973年に建て直したという昭和レトロな飲み屋である。
店内には大鍋で仕込んだ煮込みのいい匂いが漂う。暖簾がまだ出されていないのに、早くも常連客が三々五々入ってくる。
営業が始まるとコの字型のカウンターは、いつのまにかほぼ満席になった。

焼酎のハイサワー割を頼むと、グラスに盛られた焼酎と氷入りの大きめのグラスと、瓶のハイサワーが出てくる。自分で加減を調整しながら割り、メニューの張り紙を眺める。
ニンニク味のホルモン焼き「とんちゃん」、白モツの「煮込み」は、それぞれ120円。
ポテトサラダやオニオンスライスなども100円台だ。
軽く飲んでつまんで1000円ちょっと。まさに“せんべろ”(1000円でベロベロに酔える)の世界である。

常連だという30代の男性は「今日は仕事が休みなので開店から来ました。古い飲み屋が残る武蔵小山が好きで引っ越してきたんです」という。
隣の3人組は20代の女性2人に男性という組み合わせ。
インターネットを見て初めて来たという。「こういうレトロなお店、いいですよねえ」と満足げだ。

開店時からの1〜2時間と、閉店間際の1〜2時間は常連客が多く、そのほかの時間帯はネットなどで知った初めてのお客さんも多いという。
新宿ゴールデン街を舞台にしたドラマ「深夜食堂」(毎日放送系、TBS系など)を彷彿させるような店のたたずまいを客は楽しんでいるのだろう。

街が変貌していくのは時代の流れである。しかし、その土地に根付いた文化を消滅させては意味がない。
20年開催の東京オリンピックに向けて各地でインフラ整備が進むが、ハコだけ新しくすればいいという発想は通用しない。
地元の人々の思いをいかに汲み取っていくかが重要である。ゼネコンだけが潤うような再開発はいらない。

ここまで見た

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