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  • 2016/12/01(木) 06:53:40.12
『病むアメリカ、滅びゆく西洋』 パトリック・J・ブキャナン
女性に向かない職業がある――例えば空母艦載機のパイロット――と主張する者は性差別主義の烙印を押される。
社会の規模に比して移民が多すぎると考えるような人間は移民排斥主義者か外国人恐怖症。
今や同性愛を病気と考える者は、お前こそ同性愛恐怖症を患っていると診断される。

テレビのスイッチを入れてみてみるといい。
改革派の理想がメディアを席捲、世の中を支配するのは政治的公正(ポリティカル・コレクトネス)。
新制度に異議を唱えると「ヘイト・スピーチ」、軽視する者は精神病認定される。
「ジョン・ロッカー(人種差別発言で有名な大リーガー)は精神病院に連れて行け!」というように。

60年代以降、こうして敵に精神病者のレッテルを張るのが左翼最大の武器となった。
精神科医で作家のトーマス・サスはこれを「秘密の定理」と呼ぶ。「貶めたいと思う人間を『精神病』呼ばわりする」と。
むろん裏にあるのは政治的思惑。
われわれの社会は生来の偏見をなくすために治療が必要だと言いたいわけだ。

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