facebook twitter hatena line google mixi email
★お気に入り追加


■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

  • 137
  •  
  • 2016/10/19(水) 11:23:52.11
>>74
現実はこうだったけどな
美化したらあかん


この不作への対応として、日本国政府が各国に米の緊急輸入の要請を打診した。
この打診にタイ王国政府はいち早く応え、日本国政府は「取りあえず、保管している米を輸出して欲しい」と要請。
タイ王国政府は、自国の備蓄在庫を一掃する形で日本国政府の要請に応えている。
当初日本国政府は、日本人の味覚に合ったアメリカ産米や中国産米を主食用として、タイ米を加工用原料として輸入することを考えていた。
しかしタイ米に比べ、アメリカ産米や中国産米は輸入量が揃わず、結局主食用にもタイ米を流通させざるを得なかった。
しかし大量に輸入したタイ米は、日本人の嗜好や、国内の炊飯器や調理方法に適合せず、かつての臭くて食感が悪かった「南京米」の記憶が残っていたことなどから、不人気であった。
新聞やテレビ等では、タイ米の本来の調理法から、国産米と同様に食べられる方法などが特集されたが、需要を回復するに至らず、
日本国政府は、国産米とタイ米のブレンドを指導するなど、苦肉の策で対処した。
しかしブレンドされた米は、ご飯に生米が混じったような不味い食感になり、かえって悲惨な結果となった。
また「輸入したタイ米からネズミの屍骸が発見された」や「タイ米の米袋から錆びた釘が発見された」などの事例をとりあげた報道が見られたことも関連したと考えられる。
当然、タイ国内では米価格が高騰して、貧困層に餓死者も出るなど混乱が生じたにも関わらず、事態終息以降に大量に売れ残ったタイ米は、不法投棄されたり家畜の飼料にされたりするなど、
産業廃棄物(食品廃材)として処理され、タイ国内の混乱を知る者からは、これを悲しむ声も挙がってきた。

『美味しんぼ』など当時のグルメ漫画でも、こういった問題が取り上げられ、社会問題として長く残る結果となった。
『美味しんぼ』では、作中にて湯取り法によるタイ米の食べ方を紹介している。
漫画『大使閣下の料理人』では、2001年掲載のエピソードで、日本製品・タイの日本料理店や、日本料理とは関係ないタイスキ料理店のボイコットなどがタイで起き、
タイの政治家が日本製品をハンマーで叩き壊す描写があった。
エピソード掲載当時のタイでも「今なお日本でのタイ米の大量放棄の問題が根深く残っている。」と指摘した。

ここまで見た

★お気に入り追加

このページを共有する
facebook twitter hatena line google mixi email
おすすめワード