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  • 2015/01/23(金) 22:03:20.21
だがここに至るまでに,事態は極めて特異な経過をたどった。
細胞の解析に先鞭をつけたのは本来調査される側である共著者の若山氏で,
論文に使われたデータを解析し科学の証拠を積み上げたのは遠藤氏ら
ボランティアの研究者たちだ。その間,理研の上層部は細胞やマウスの
調査には一貫して否定的で,若山氏や遠藤氏の結果公表にも待ったをかけた。
そして新たな疑義が浮上するたびに「論文は撤回するので調査は必要ない」とコメントした。

理研が優先したのは,STAP細胞を新たに作る“検証実験”だった。
信頼あつい共著者らがデータは不正でもSTAP細胞自体はあったと信じていたこと,
当初理研が大々的に宣伝し,政権を巻き込んで研究費の拡大を図ったことが背景に
あると思われる。使われたES細胞が遠藤氏らの解析で具体的に浮上した後,
理研はようやく重い腰を上げ,論文の予備調査を開始した。

STAP騒動は,科学研究の決着を,政治の文脈から科学の議論に引き戻そう
とした科学者たちの戦いだった。その始まりから現在まで,360日間の動きを追った。

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