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  • 601
  •  
  • 2011/10/13(木) 09:36:04.64
>>600
「無能な監督の冗長なシークエンス」の類がカットされず劇中に残っていることもあるね。
たとえば、ベルナールがマドレーヌを友人の結婚式に誘うシーン。
仮にこのシーンがカットされていて、カットを主張したら、結婚式の当日のマドレーヌの
言葉から捏造された記憶ということになるのだろうか。

DVDバージョンでは上記の場面がベルナールの初登場シーンであり、マドレーヌが
看護婦をしていることがわかるシーンでもある。また、直前にシベールがピエールの
めまいを治してあげると告げるシーンであることとも微妙な関連を保っているシーンでもある。
(ピエールとシベールの森のシーンの終わりのところも少しカットされている気がするが、
はっきりとは覚えていない)

このシーンがベルナールの初登場となると、彼はマドレーヌに声をかけたときに最初に
ピエールが元気か気を使っている友好的な人物として映るので、それに先立つマドレーヌの
言葉は、ひょっとしたら彼女の気の回しすぎか大袈裟な自慢なのじゃないかとさえ
思われてしまう。

私の記憶では、ベルナールがマドレーヌを口説くシーンは映画の冒頭のベトナムのシーンの
直後にあって、病院でベルナールとマドレーヌがピエールの記憶障害のことを話題にすることで、
その後の駅のシーンに登場する男がそのピエールなのだと観客が理解することを助けていた。
また、マドレーヌが病院関係者でピエールとの関係もその筋からだということが示唆されていた。
このシーンのカットのために、DVDバージョンではマドレーヌがピエールが運び込まれた病院の
看護婦だったことがわかるのは、中盤の結婚式に向かう車中の人物たちの会話まで待たなければ
ならなくなっている。

他にも教会の男の果たしている滑稽な役割などがDVDバージョンではわからなくなって
いたりして、いろいろ残念な編集なのだ。


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