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  • 2005/03/12 17:14:14
高速デジタル回路を安定動作させる
低インピーダンス線路素子の開発について
2003年10月20日

日本電気株式会社

NECはこのたび、回路基板(ボード)上の回路同士の干渉を抑え、
高速・高周波回路の不安定動作を解消する低インピーダンス
線路素子(LILC:low impedance line structure component)
(注1)の実用化に向けてボード搭載に適したミニバス形(注2)
LILCを開発いたしました。

このたび開発したボード搭載用ミニバス形LILCの主な特長は、
以下の通りです。

(1) 単位面積当たりの静電容量が非常に大きく、誘電体の
損失が比較的大きい線路構造を採用したことにより、現在、
ボード上で最も多く使用されている静電容量0.1μFのチップ
セラミックコンデンサと比べ、ボード上の電源配線から
漏れ出す信号(ノイズの原因となる電磁波)を、約100分の1に低減
(電源デカップリング性能を約100倍に向上:注3)し、
インピーダンス値を約40%低減(ともに1GHz帯域での測定時)。
(2) LILCをミニバス形としたことにより、ボード上の信号配線
]を経由せずにLSI中央部の電源端子とLSI外の電源端子を接続
することができ、LSIに低インピーダンスの電源を供給することが可能。


NECでは今後、本技術の2005年度中の実用化を目標に、研究開発を進めて
いきます。また、今後の電子機器の動作周波数の高まりに対応するため、
LILCのプリント基板やLSIパッケージへの埋め込み、LSIオンチップ化の
実現に向けた研究開発にも注力していきます。
http://www.nec.co.jp/press/ja/0310/2003.html



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