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  • 2016/10/19(水) 23:00:38.82
『国家の自縛』 佐藤優
中華人民共和国になってから略字を大幅に取り入れる文字改革が断行されましたよね。
どの国でも文字改革というのは、前の歴史との連続性を切断するために行うんです。
ですから、中華人民共和国で標準的な教育を受けている人間は、戦前の文献、古代の文献が読めないんですよ。

ナチスのヒトラーも1930年代に文字改革してヒゲ文字のドイツ語をやめてしまった。
これは19世紀と20世紀のドイツの高度な哲学的、思想的な遺産を労働者から切り離してしまうのが目的でした。
同じように、ボルシェビキ以降のソ連・ロシアもやはり文字改革をして帝政時代の文字を読めなくしてしまった。
新しい文字によって情報空間を隠蔽してしまうんですよ。

ちなみに日本も戦後文字改革して、とくに1982年の学習指導要領改定で古文、漢文の時間がほとんどなくなってしまった。
若い外務省の連中に『神皇正統記』を読ませようとしたんですけども、「現代語訳がないから読めない」と言うんですよね。
「おい、これは日本語だぞ」と言うんですけどね。

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