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  • 2016/10/19(水) 12:51:58.85
代表の試合で起用された若手には、チームのバランスを崩すことや、ミスを怖れる傾向がある。
そうやって本田圭佑や香川真司、岡崎慎司らの顔色を伺うプレーをしていたら、持ち味を発揮できないまま試合が終わってしまいかねない。
だが原口は、がむしゃらに自らの持ち味であるダイナミックなプレーをして、ゴールという結果を出した。

原口の活躍によって注目したいのが、これまで代表で実績を積んでいる宇佐美貴史や武藤嘉紀だ。
原口にポジションを奪われたまま終わるような選手ではないだけに、彼らが切磋琢磨しながら代表の世代交代を推し進めることに期待したい。

また、守備陣はここまで4戦4失点と、安定しているとは言い難い。苦しんだ要因に、「ヘディングのパワー不足」がある。
これは日本サッカー界の長年の課題でもあるが、DFラインからヘディングで弾き返す時に、日本人選手は強豪国の選手と比べると飛距離が出ない。
そのため、オーストラリア戦のようにラインを押し上げてきた相手にクリアボールを拾われ、相手の波状攻撃を受けてしまう。

相手の中盤の頭を越えるクリアができれば、仮にボールを拾われたとしても、相手はいったん自陣を向くことになるので勢いを削げる。
ただし、急なパワーアップが見込めない以上、DFのクリアボールを拾えるように、前線や中盤の選手がポジショニングで工夫していく必要があるだろう。

日本代表にとって、11月15日にホームで行なわれるサウジアラビア戦は重要だ。

前半戦最後の試合でグループ1位のサウジアラビアを叩けば、勝ち点で並ぶ。さらに、2017年に日本のホームで行なわれるのはタイとオーストラリア戦のみ。
UAE、イラク、サウジアラビアとの3試合はアウェーでの戦いになる(イラク戦は中立地開催の可能性が高い)。
苦しい展開が予想されるだけに、11月のホームでの試合は勝ち点3を奪っておかなければならない。

サウジアラビアはアジア最終予選のタイ戦(1−0)、イラク戦(2−1)は、守備陣でボールを回すのらりくらりとしたサッカーをしていたが、その後は激変した。
第3戦のオーストラリア戦(2−2)、第4戦のUAE戦(3−0)では、高い位置からプレスをかけてボールを奪い、すばやくパスを展開するサッカーを見せている。
グループ首位に立っているのは決してフロックではなく、楽観視できる相手ではない。

日本にとっての追い風は、11月11日にオマーンと親善試合をした後にサウジアラビア戦に臨めること。
ヨーロッパ組にとっては、長距離移動や時差などによるコンディション不良を調整する時間がある。このメリットを最大限に活かし、大一番で勝ち点3を奪いたい。

5戦を終えて勝ち点を10で前半戦を折り返すことができれば、2017年3月から再開される戦いにも光明が差し込むはずだ。

■福田正博 フォーメーション進化論

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