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  • 2016/11/30(水) 19:44:07.07
>>597
マジで理科大だった。
2012年に東京理科大学の大学院生が偶然新経路での元素に気づいて、今回の大逆転認定に繋がってる。

2012年8月18日RILAC計測室 

今年の8 月18 日土曜日,翌19 日の停電に備え実験シフトに入っていた東京理科大学博士課程の学生住田君は, 
1 週間分ほどの未解析のデータがあることに気付き,それらのデータのオフライン解析を行っていた。 
8 月12 日分のデータを解析中,113 番元素の合成と崩壊を示していると思われる結果を見つけ, 
本人によれば,興奮を抑えるため「そんなはずはない,そんなはずはない」と心に唱えながら解析を続けた。 
4 回の連続したα崩壊を確認したところで,興奮と緊張に耐え切れず筆者に電話をくれた。「どうも(イベントが)出てるみたいなんですけど。」 


2012年8月18日再び 

居室で住田君からの電話を受けた筆者は RILAC 計測室に駆け付け,彼が解析した4回のα崩壊を見て3 個目の113 番元素核の合成を確信した。 
震えが止まらない。そこへIUPAP,C12 のメンバーが見学のため RILAC 計測室にやってきた。何とC12 のメンバーの中に一人JWP のメンバーがいたのだ。 
JWP のメンバーの眼前で3 個目の113 番元素の合成が明らかになった。 
それだけではなかった。4 回目のα崩壊の次に自発核分裂が見えていない。解析を続けていた住田君はそれに続く2 回のα崩壊を見つけ出す。 
Db-262 がα崩壊した!実はDb-262 は67%の確率でα崩壊し33%の確率で自発核分裂を起こすことがよく知られた原子核だった。 
これまでの2 原子はDb-262 が両方とも自発核分裂しており,統計的に不自然ではないにしてもα崩壊が観測されてないことで, 
我々の主張に疑義をとなえる見方もあった。Db-262 のα崩壊の観測はこの疑義を払拭する。 
さらに 6 回目のα崩壊はDb-262 のα崩壊の娘核であるLr-258(ローレンシウム,原子番号 103)のα崩壊とぴったり一致している!Nature に感謝。 
イベント数は増えた。既知の原子核への連結は完ぺきである。新元素認定の条件を完全に満たしている。 
ただ,優先権のコールの締め切りは過ぎてしまっている。 

そして2012年8月12日、ついに3個目の113番元素の合成に成功した。明らかになったのは8月18日だ。 
「自動解析を擦り抜けていたのです。そういうこともあるため、私たちはすべてのデータについてオフラインでの解析も行っています。 
お盆休みでたまった1週間分のデータを東京理科大学の大学院生の住田貴之君が解析していました。 
113番元素らしいデータがあり、α崩壊を4回起こしていることが分かったところで、“森田さん!何か見えています!”と私の居室に電話してきました。 
計測室に駆け付け、5回目の崩壊がどうなっているかを調べると、自発核分裂を起こしていない。 
さらに2回のα崩壊を起こし、既知の原子核である原子番号103のローレンシウム(258Lr)、原子番号101のメンデレビウム(254Md)に到達していたのです。 
それが分かったとき、狂喜乱舞しました。2004年と2005年の2個と違う、まさに、観測したかった崩壊経路だったからです」

ここまで見た

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