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  • 2016/10/20(木) 03:46:45.07
“放狼”是か非か 農林産物の鳥獣食害深刻化 福岡・添田 住民提案

 「オオカミ復活」は是か非か−。シカやイノシシによる農林産物の食害に悩む福岡県添田町の住民グループが、国内では絶滅したオオカミを輸入して山林に放ち、食害を減らそうとの構想を提案している。
23日には、町内でオオカミを用いて有害鳥獣を駆除する方法や安全性について考える「オオカミフォーラム」を企画。過疎化に伴い、シカやイノシシの異常な増加など里山崩壊に悩む地域の対策として一石を投じる。

 フォーラムは町の河川保護に取り組む住民グループ「アカザを守る会」(武貞誉裕会長)が一般社団法人日本オオカミ協会(静岡)と連携して開催する。

 輸入オオカミを野に放つ構想は、2011年に大分県豊後大野市が同様の状況にある自治体に協議会設置を呼び掛けたが、安全性や生態系への影響が懸念され「市民の理解が得られていない」などの理由で実現していない。

 「人を襲うのでは」との不安も根強い中、フォーラムでは、米国とドイツから招く研究員ら4人が「オオカミは人を襲わない?」「オオカミの復活と自然生態系回復」などのテーマで講演する。
1995年にシカの増加による生態系の悪化に悩んでいた米イエローストン国立公園で放した結果、シカが激減して植物群落やビーバーが戻ってきた事例や、欧米ではオオカミによる人的被害はゼロに等しい現状を報告する。

 構想の背景には食害の深刻化がある。町が最も被害を受けているシカの捕獲数は、2010年の99頭から14年は396頭と4倍に。猟友会による駆除やわなも増設しているが、農林産物被害は例年4千万円台後半に上るという。

 同町の英彦山にもかつてニホンオオカミが生息し、イノシシやシカの天敵だったとされる。
守る会は将来的に、ニホンオオカミと祖先が同じとされ、中国などに生息するハイイロオオカミの導入を目指しており、武貞会長は「食物連鎖の頂点が復活すれば、自然環境のバランスは回復する。
輸入オオカミの導入は地域の山や川を守る一つの可能性として挑戦する価値がある」と強調する。
一方、環境省は「家畜被害や人を襲った場合の補償など課題も多い。現状では検討できる状況にない」としている。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/282600

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